第5話 女装する宿命 【ギアスSIDE】 魔女が選抜した人物たちに共通していた事は、皆がその情報について喜んだことだった。 教えなかった人物たちに共通した事といえば、必ず眉を顰めて弾劾する言葉を発する事だろう。 それが容易に想像できたから、ほとんどの人間には教えなかった。 ――――もちろん行くわ! 久しぶりに直接会う人物たちに、アナウンサーの人気女性はニヒルに笑った。 彼女にとって、自分の今の名誉よりも大切なものがある、ただそれだけだった。 ――――しかし、今更わたくしなどがあの方に会うなど・・・・・・。 その女性は魔女の提案に動揺し、心底ついて行きたそうな顔をしながらも躊躇った。 彼女はその聡明さ故に己を厳しく律していた。己の使命は自国と世界の平和を導くのだと。 魔女は言った。 全世界が民主化して議会政治となり、国交と国益貿易で雁字搦めになった世界経済において、迂闊な争い事はできない。 戦争という手段ができなくなり、ゼロが見張っている世界において、平和になったも同然ではないか、と。 女性は魔女に、返答は待ってください、としか言えなかった。 ――――あいつは、俺の親友だから。 彼はそれに頷くことはなかった。 ただ親友の生存を喜び、しかし両親も裏切れず、親友との絆を信じて伝言を託した。 彼の鬱屈した心は、その瞬間に笑顔となって晴れたのだ。 ――――いく。 ――――そこにルルーシュ様がいるのなら、我が忠義を貫くまで! 少女は端的に魔女の問いに答え、傍らの車椅子に座る親友を見て頷いた。 忠義の騎士は息巻いて答え、自家製オレンジを選りすぐって土産にしようと宣言した。 魔女がオレンジ? と首傾げると、オレンジ畑を耕しているのだと自慢気に話した。 車椅子の少女はオレンジは美味しいですよね、と言った。 魔女は椅子から転げ落ちて大爆笑した。 ――――私はこの世界で罪を償います。 ――――僕もこっちに残るよ。ナイトメアしか僕は作る才能がないからね。 ――――ロイドさんが残るなら私も残ります。陛下にはこちらは大丈夫だから幸せになって下さいとお伝えください。 ――――ふーん、なら私は付いて行こうか。医療サイバネティックの研究したいしナナリー様の為にもなるしね。 魔女の誘いに、悪魔の称号を歴史に刻んだ少女は拒み、研究者の2人も拒否した。 ただ彼らの表情に暗い物はなかった。より良い未来へ繋げようと、日々を楽しく生きていた。 もう一人の研究者は、自身の研究を続けることと、バカ共を止められなかった事の贖罪から研究をしていた。 車椅子の少女を手助けするために行っていた研究は、彼女なりの贖罪だった。 そしてそんな自分の心情を他者に悟らせない為に、相変わらずな態度で了承したのだった。 ――――私・・・・・・は・・・・・・。 ――――そうだ。お前は客観的に見ればただのピエロだった。コウモリだ。心を持っていると思い込んでいる人形だ。 彼女は己の馬鹿さ加減を理解していた。いや、生徒会の友人によって理解させられた。 自分はすべてを知っていたのに、上辺だけの言葉に踊らされ、結局何も信じず、理解してなかったのだと。 守ると胸を張って宣言し、同じ人に対して殺すわ、と言ったりした。 何て恥知らず。自分の気持ちは何だったのか。自分の思いを自分の行いによって虚像だったと証明してしまった。 だから彼女は魔女の言葉に何も言えなかった。魔女の容赦ない真実を突く言葉に、自覚していただけあって俯くしかなかった。 自分には母親がいて面倒もみないといけないのだから。 彼女は思考の迷走にどんどん浸かっていくことになった。 何の為の戦いだったのだろうかと、黒の騎士団に所属した団員たちは度々思った。 日本を開放したいと言い、それが確たる信念であったはずだ。 それが崇高な使命とさえ思い、弱き者を助けて正義を行うの自分が誇らしくもあったはずだ。 だが結果を迎えてみれば、第三者の視線で見れば自分たちはふらふらと何も信念もなく戦っていたピエロに過ぎなかった。 他人の言葉に惑わされ、他人の虚言をあっさりと信じ込み、自分たち『だけ』が裏切り行為に走っただけだった。 団員たちは、殺された黒の騎士団幹部の記事を見て、そのように思わざるを得なかった。 ましてや、幹部ですら『戦争』をしている最中に、仲間が死んだことでトップに責任追及したのだから。 死人が出た、だからどうしてくれるんだ! と開放戦争をしている最中なのにも関わらず、そんなアホな事を口にしていた。 もう自分自身が何を信じ、何を信念に行動し、結局自分とは何だったのか、それすら見失ってしまった。 下っ端団員も。 親衛隊隊長でさえも。 そんな彼らを見て、魔女は嘲笑った。 【ルルーシュSIDE】 「ダ〜〜〜〜ハッハッハッハッハッハ! もう完璧!」 「・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・」 「フフフフ・・・・・・ご、ごめんなさい」 「紫苑様、笑ってはいけませんわっ」 【ルルっ! に、似合ってるよ?】 鏑木邸のとある一室にて集まっている、2人の沈黙と爆笑を堪える2人と、そしてフォローにもなっていない気遣いをする少女。 沈黙する2人は、対照的な構図を表していた。 一人はドーンと落ち込みシクシクと涙を流していた。 もう一人は額に青筋を浮かべて憮然とした表情で椅子に座っていた。 言わずもがな、瑞穂とルルーシュだ。 ただし。 『女装』した2人、と言うのが正解だが。 「ん〜〜〜! 何歳になっても瑞穂ちゃんは女装が似合うわ〜〜、ムカツクくらい」 「だったら、やらないでよ・・・・・・うぅ」 「いいじゃない、似合うんだから。それにルルーシュ、あんたもね」 「・・・・・・会ったばかりの奴に対して、いきなりあんた呼ばわりか。しかも女装付き」 「? だって瑞穂ちゃんの友人でしょ?」 「・・・・・・・・・・・・」 まりやの言葉に唖然となるルルーシュ。 普通に返されては自分が悪いのかと思ってしまう。 ハリウッドで最近注目を集めているデザイナーの御門まりや。彼女のセンスは確かに一級品だった。 ミレイなどはお遊びの方向性が強いコスプレだったが、彼女は違う。対象に一番似合う女装の服飾を選び出し、化粧を施す技術が確かにあった。 咲夜子の変装術とは違うが、その技術レベルは確かなものだった。 鏡を見たルルーシュは、自分の姿にうめき声を上げた。 「ぐっ・・・・・・なんだこれは!」 「似合ってるでしょ?」 「そういう問題じゃない! これでは女装じゃなくて女そのものじゃないか!」 「・・・・・・それって自画自賛?」 「そんな訳ないだろう!」 ルルーシュの突っ込みにまりやは「なかなかノリがいいわね・・・・・・私の周りにいなかったタイプだわ」などと呟いた。 一方、貴子や紫苑がルルーシュや瑞穂の腰や臀部を測ったデータを手に、己の身体をジッと見つめてガックリと膝を付いていた。 そしてシャーリーも自分の腰元に手をやり・・・・・・ホッと安堵の溜め息を付いていたことに、まりやは苦笑した。 貴子も紫苑も肥満体型ではない。むしろ彼女たちはスタイルが良く、紫苑などは身体が弱くても丁度良い体型だった。 確かに紫苑は臀部は大きい。しかしそれは母性溢れた体格と言える。そして胸が大きいことからバランスが取れいて、その差はモデルと比べても遜色はない。 貴子は胸も臀部も小さいのだが、基本的に体型は健康体型だ。 だから、ルルーシュと瑞穂の体格がおかしいのだ。 男にしては細すぎる腰、肩幅。女性に匹敵する小さなお尻。 女として自信を失くすし、プライドがズタズタだった。 だがシャーリーは除外しておく。彼女のウエストの細さは、この中では一番細いのだから。 「さて、じゃあ行こっか」 「・・・・・・どこに行くの、まりや」 「あれ、知らないの? 瑞穂ちゃん」 「?」 「ルルーシュ、あんたは?」 「・・・・・・何の話をしている」 「あちゃー。だからか、この反応」 女装させられる事が何につながるのか分からない瑞穂とルルーシュ。 すると、紫苑が別室で綺麗に着飾って出てきた。貴子やまりやもスーツ姿に準備して出てくる。 どこかに外出するのだろうか? しかし瑞穂とルルーシュの記憶では予定はなかったはずだが・・・・・・。 首を傾げる女装姿の2人はどこに行くのか聞いた。 すると、まりやがにっこりと笑って言ったのだった。 「え? 鏑木ランペルージの本社ビルだけど」 という訳で、『女装したまま』やって来た、自分たちの会社の本社ビル前。 ルルーシュが持ち込んだフロート技術と新エンジンにより、電車・車・飛行機・船などの重工業のエネルギー革命により、鏑木ランペルージは短い間で大企業へと進化した。 鏑木グループの援助もあり、生産体制環境も整って工場もできた。 然るべきバックアップから大企業へと仲間入りした鏑木ランペルージは、鏑木グループの中でも重要な子会社の一つになった。 大企業なのに子会社とは不思議な話だが、それが鏑木グループという巨大企業の特殊性を示しているだろう。 鏑木ランペルージの本社は都心の高層ビル群の一角にある。 20階建てのビルを丸々一つ買い取ったビルは、すべてが鏑木ランペルージの研究室から営業部、広報などそろっている。 社員も工場従業員抜きの全ての支店を含めて1000人を超えた。 代表取締役社長が瑞穂。副代表が紫苑。社長秘書兼人事部統括長に貴子。営業統括長兼、研究部統括長兼、広報統括長にルルーシュが付いている。 正直、めちゃくちゃの話だったが、有能な人材がいないのだから、それぞれの格部署の総責任者を兼任しているのだった。 特に大変なのがルルーシュである。 シャーリーが手伝ってくれているとはいえ、彼女は未だ幽霊の身。 書類関連を任せるだけで、実際にやり取りをするのはルルーシュの仕事だった。 ルルーシュはゼロの時の経験から、トップに立つ人間は有能な人材である事が不可欠であることを学んだ。 故に、直下の部下――つまり格部署のマネージャ――の人間には、彼自身が引き抜いた有能な人材を配置している為、幾分かは楽にできた。 もっとも、彼らはそんな器じゃないと嫌がったので、いずれ違う人材を置くつもりではある。 しかし、もうちょっとがんばってもらうつもりだった。 そんな管理職の人間が不足している鏑木ランペルージだが、下の人間は生き生きと働いている。 そしてそんな本社の前に一台のリムジンが到着した。 オフィス街であると同時に様々な方面のテナント店も入っている為、一般人からサラリーマンと人が多い。 そこにリムジンが来たので自然と目を集めた。 中から出てきたのは、いずれも20代前後の若い女性5人。 その5人の女性は皆、目を見張るほどの美人だった。周囲の人間は熱い吐息を吐く。 中でも亜麻色髪の女性と聖母のようなお姫様の容姿を誇る女性が最も美しい。 そしてもう一人。 紫の瞳という珍しい瞳に、尻元まで伸びる艶やかな黒髪。豹のようなスレンダーな体型に中性的な美しい容姿。 その3人はとても美しかった。 もちろん後ろにいるショートヘアーの女性や、天然ウェーブの金髪女性も見劣りしてない。 そんな5人は人目を集めつつビルに入っていった。 中性的な美人女性は、なんだか怒っているようで、ツカツカと足音を立ててすごい速度で建物に入っていった。 ・・・・・・トイレにでも行きたかったのかなぁ? 周囲の人々は、そのように誤解していた。 「なんだと!? ふざけるな! それはマズイに決まってるだろうが!!」 ルルーシュの絶叫が響いたのは、本社ビル内の『撮影所』となる一室であった。 女装の姿を街中で披露するという恥ずかしい事この上ないプレイをしたルルーシュは、怒り心頭でビル内に突入した。 受付の子たちや通りすがりの社員が目を見開いて呆気に取られる中、急いで社長室に入って溜め息を吐くと、そこにカメラマンの人物が入ってきた。 そして撮影準備が勝手に進められる中、ルルーシュと瑞穂はやっと事情を説明してもらえた。 「いや〜、新しいエネルギーシステム、エンジンシステムを開発した鏑木ランペルージって、今、世界中から注目されてるじゃない? 鏑木の一族は今まで社会に顔を出すことは無かったけど、流石に事態が事態だからね。 瑞穂ちゃんのお父さん・・・・・・つまり鏑木の総帥命令でイメージUP戦略に乗り出したって訳。 経営陣を隠してたら世界中のメディア、引いては一般人の印象が悪いでしょ? 鏑木は隠すことばかりで不透明な企業。何を考えているのか分からないって」 「そうです。だからお義父様は次の総帥となる瑞穂様の代から顔を出すことにしたのです。 ですが露骨に素顔を出すのは非常にマズイということで、まりやさんにお鉢が回ってきたということなんです」 「はい。総帥も瑞穂さん、紫苑様、ルルーシュさんの安全と将来の事を考えて今回のことを計画なさったのです」 「だからって女装で撮影か!? 間違っているぞ!!」 ルルーシュの最もな突っ込みに、まりやはチッチッチと舌を打ち言った。 「分かってないなぁ。女装としてある程度化粧で顔のつくりを変えて世に出す。 だけどマスコミにバレたら鏑木のイメージはガタ落ちしちゃう。虚偽公開ということで鏑木の名に傷がつく。 だけど女装だということを隠して性別も出さなかったら、バレた時でも「女装がコンセプトだったんです」と開き直れる。 冗談ということでごまかしが効く。しかも化粧である程度顔を隠しているから、ほんの少しでも素顔のごまかしが効く。 そういったグループにとっても、そして3人にとっても利になるように考えられた計画なのよ」 「・・・・・・もっともらしい理由を並べたが・・・・・・本当の理由は?」 「おもしろいから!!」 「それが理由なの、まりや!!」 「くっ・・・・・・覚えていろよ御門まりや。撃(女装)っていいのは、撃たれる(辱められる)覚悟がある奴だけだという事を、いつの日か思い知らせてやる!」 【ルル。セリフと容姿が合ってないよ!」 明らかに後付けの理由であったが、確かに一理ある事に納得できる。 だが納得はもちろんできない。 ゼロ・レクイエムの日に行く時のように、決死の覚悟で捨て台詞を残して舞台に上がるルルーシュ。 瑞穂はシクシクと涙を流して哀愁を漂わせながら舞台に上がり、紫苑がそんな瑞穂の傍で支えるように付き添って上がる。 そんな哀れな2人(1人は慰めているようで楽しんでいる)を眺めるシャーリーは、まりやの実力に関心していた。 ハリウッドに認められたメイクアップアーティストでファッションデザイナー。 確かなメイク技術は、ルルーシュと瑞穂を完全な『女性』に仕立て上げてしまった。 ルルーシュという皇族男性の魅力を残しつつ、だけど見知らぬ人がみたら確実に女性と思ってしまう、“完璧な女装”を施している。 瑞穂は元々が女性と見間違う容姿だったが、瑞穂の外見を微妙に残しつつ、髪型をロングストレートから持ち上げて髪型を変え、綺麗にウェーブをかけて別人のように見える。 紫苑は黒髪のストレートを残し、着物を着てかんざしを差し、完全な『古来のお姫様』を体現している。 綺麗な着飾りが多いため、顔見知りの人物じゃない限りは、例え街中で紫苑を見かけても、一致はしないだろう。 その確かなメイク技術に、シャーリーは女性として関心しっ放しだった。 (今度まりやさんに教えてもらおうかな。私も死んじゃってるけど、綺麗になれるなら身に付けたいし) そんな事を考えていると、準備が整ったようで撮影会が始まった。 まず初めに瑞穂と紫苑が2人でツーショットを。 うん、傾国の美女2人って感じしかしない。 ―――瑞穂君には悪いけど、本当に2人は夫婦には見えない。男には見えない。 テレながら撮影している瑞穂と、慎ましく微笑む紫苑の2人は絵になっている。 座りながらの一枚絵。白いレースの世界に包まれる2人。ほぼ抱きしめ合うように密着して写る一枚。 それは美しい光景であり、鏑木グループ所属の直属カメラマンスタッフも興奮して撮影していた。 しかし瑞穂も紫苑も、あくまで撮った写真は『静』のポーズのものが多い。 慎ましい姿の写真といえる。 (あ〜〜〜、まああの2人にポーズの要求は厳しいわね〜。でも折角の世界の鏑木なんだし、もうちょっと『楽』の要素が欲しいかも。 でも、ルルーシュに要求するのも無理かも。あいつってこういうの苦手っぽそうだし、ポーズなんてとれないだろうし) それはまりやでなくても思ってしまうことであった。 ルルーシュは見た目が堅物そうだし、プライドも高そうな男の子に見える。 また、撮影という経験がない限りポーズをとるのは素人では不可能なのだ。 テレる、という感情が入ると写真に顕著に現れるし、それは正直使い物にならない。 これは長丁場になりそうだなと、ポツリと呟いてまりやは頭をかいた。 そんなまりやの言葉に反応したのはシャーリーだった。 【大丈夫だってまりや】 「え? どういうこと、シャーリー」 【ルルなら、どんなポーズにも要求にも完璧に答えられるって】 「いや、流石に無理でしょ。ただでさえ女装させられて恥ずかしい筈なのに」 【心配無用♪ ほら!】 幽霊のシャーリーに相槌を打つまりやは指差す方向に視線を向けた。 ポカーンと、口が開きっぱなしになった。 「ふふふ・・・・・・月に変わって、おしおきよ♪」 バーン、と指を構えてポーズ決める女装ルルーシュ。 「オール・ハイル・ナナリー!!」 両手を広げて天を仰ぐルルーシュ。 「リアラ―――っ!!」 倒れ伏す瑞穂(髪型変更)を抱えて絶叫ポーズをとりながら叫ぶルルーシュなどなど。 ルルーシュは完璧に、そして過剰なポーズを取って撮影に挑んでいた。 それはもう、ノリノリだ。 瑞穂も紫苑も貴子もまりやも目が点になって、ルルーシュの変貌っぷりに驚いていた。 シャーリーは「ハハハ」と苦笑してまりやの肩をポンポンと叩いている。 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。 彼は過剰ポーズを地で行える類稀な役者体質だった。 この日から、街中の特設看板、経済情報誌、メディア雑誌に3人の『美女』が登場することになる。 1人は母性溢れる、極東の着物美人・副社長。 1人は亜麻色髪の色気溢れる、女神のような容姿の女性社長。 1人は豹のようにしなやかな身体で欲情を掻き立てる細さをして、黒く滑らかな長髪と紫眼のキレ目が特徴の麗人・技術開発長。 彼女たち3人が率いる鏑木ランペルージは、話題に話題を呼ぶことになる。 そしてその写真のお陰(?)か、鏑木ランペルージの求人に募集人数の10万倍の人がつめけてパニックになることになった。 もちろんルルーシュは泣いた。 「ナナリーには絶対に見せられん!」 【あ、やっぱりまずはソレなんだ】 「当然だ!」 ルルーシュは自信満々に言い切り、シャーリーは笑いを堪えながら、毎日を楽しく過ごすことになったのだった。 次回へつづく。 2008/03/22 |