第2話 夢の生活







 俺はついに自分自身の力で生きていける事を証明した!!
 知り合いも、親もいないこの世界で生きていく為に必要なものを手に入れた!!
 そう。
 それは『衣・食・住』である!
 そしてその3つに必然と付いてくる金!
 俺は、その全てをこの世界で自分自身の力で手に入れたのだ!!






 間違って倒してしまったドラゴン退治の日。さっそく土地・家屋販売所に行ったが、これがなかなか難しかった。
 土地といってもいくつもあり、西日が入る部屋が良いとか、そういう話を聞いたことがあったが、どんな構造が良いのか分からなかったからだ。
 そこで俺は考えた。
 大きな庭付きで、首都から近くて、海が見えるところはあるか、と。
 幸いなことに首都が海岸に近い位置にあることから、この条件は不可能ではない筈だ。
 期待した俺は、見事にビンゴな物件を提示してもらった。
 首都から出た2キロ程先の小高い丘にある、白い石造りの赤い屋根の家。
 庭は大体学校の校庭位の広さ。建物は部屋が7個ほど。
 5年ほど前に、道楽貴族が作った別荘で、収賄事件により国外追放となり売りに出ていたが買い手がなかったらしい。
 まあ、2000万Gは破格の値段だからな。
 一般家庭の家がおよそ100万〜500万。貴族でも1000万Gといったところ。それは推して知るべしだろう。
 俺は一発でこの家に決めた。何よりも広い庭があるのが良い。
 この家に住むと、毎月に収める金は50万Gとのこと。それもかなり高い方らしいが、今の俺なら何とかなりそうだ。
 バスケットコートとプール、テニスコートを作るにはもってこいだ(≧∇≦)b


 という訳で即決した俺だが、その日は宿に宿泊。
 翌日に家具を買い付け、大工職人の工場にいきバスケットコートとテニスコート、プールの工事を依頼。
 プールについてはこの世界にもあるらしく簡単だったが、バスケットコートのテニスコートの説明には苦労したものだ。
 その辺の説明を終えた俺は、とりあえず資産を増やすためにコツコツと依頼をこなし、お金をちょっとずつ溜めた。
 それから1週間後、俺はようやくマイホームの前に立ったのだった!
 ちなみにその1週間の間にこなした依頼数は12個で、およそ500万G。
 全財産は3500万Gちょっと、というところだ。


「俺の家だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」


 とりあえず自分の家の中を走り回り、転がりまくり、庭で意味もなく爆笑する。
 バスケットコート、テニスコート、プール。
 その全部をそろえたのだ!
 しかし、足りないものがある。
 それはもちろん・・・・・・。


「メイドがいねぇええええええええええええええええええ!!」


 と叫び、とりあえず聖都でメイドを派遣するところはないか探した。
 けれど、この世界にメイドの派遣という概念はなかったのだ!
 王宮にいるメイドも、そういう職業として憧れのものとして確立している、王宮唯一の職業らしい。


「そ、そんな・・・・・・俺の、メイドが・・・・・・」


 メインストリートの職業相談所で呆然自失となった俺は、道行く人が奇妙な目で見てきても全く気にならない。
 俺はこの世界にきて、初めて躓き挫けそうになった。
 その時だった。


「おい、今日の奴隷オークション、行くか?」
「いくいく。あったりまえだろ! 何せ一ヶ月ぶりなんだぜ?」
「だよなぁ。予算は?」
「およそ80万Gってところかな」
「おお、かなり溜めたな。なら1人くらいはいけるかもな」
(奴隷って・・・・・・そんなんがあるのかよ)


 奴隷という言葉は全然良いイメージがない。
 男2人が話している内容に思わず眉を顰めた。ただここで俺が奴隷反対したとしても変えられる訳ではない。
 俺はとりあえず、奴隷オークションの会場のチラシが張ってあるガラスの前に行き場所を調べた。
 すると、なんと王宮前の地下で行われるというではないか。
 こんなチラシがあること、王宮前の立地条件となると、これは国が公認しているということだ。
 クラッと眩暈がした。
 しかし、これはチャンスかもしれない。その日の夜、俺はオークション会場に客として参加することに決めたのだった。







 オークション会場。
 それは元の世界のラスベガスのような高級感で豪華絢爛という表現が正に正しい。
 前の世界でもテレビでしか見たことがない程の高級感だ。
 また会場はドーム型になっているらしく、中央に司会らしき人と檻らしき柵がある。
 どうやらその中の下から奴隷の子たちが出てくる仕組みになっているようだ。
 俺は参加者が座る席に座る。
 それぞれ一組一席となっており、手元のブザーで買いの合図を鳴らすようだ。
 辺りを見回すと、豪華な建物内にも関わらず、鎧を着た奴、タキシードの奴、派手な奴、趣味が悪い格好のやつなどたくさんだ。
 中には、下衆なイメージしかわかない服装の者もいて、そいつに買われた奴隷はどうなるのだろうと、悪い想像をしてしまう。
 俺はいつもの桜色の学生服を着ているが、まあ、下衆には見られないはずだ。
 開始時刻に迫ると、客はどんどん入ってくる。
 満員御礼という奴だ。さすがに王宮の兵士の格好をしている奴はいない。まあ着替えていたら分からないのだが。
 およそ参加者は500人程度といったところか。
 これから人身売買が行われるというのに、客はどこかウキウキした顔で楽しみにしている。
 ちょっと俺はイライラしていた。


(この空気は好きにはなれないな・・・・・・)


 この世界には、奴隷階級などが存在するのだろうか。
 俺はその疑問を持ちながら開始を待つ。
 すると、中央のステージに司会らしき男が出てきて、挨拶を始めた。どうやら始まるようだ。


「―――さて、前置きはこの辺にしておき、そろそろオークションを始めたいと思います」


 男が手元にある何かを押し、柵の下から人が上がってきた。


「bP、ローエン地方のエミィ。15歳。処女。親の借金の肩代わりで奴隷となった子で、本日の目玉の一つです!
 10万Gからスタートです」
「15万!」
「20万!」
「24万!」


 ついに始まった競り落とし。
 あちこちからボタンを叩く音がして、次々に値が叫ばれる。
 女の子は普通のどこにでもいるような女の子で、まだ少女らしいあどけなさが残る地味な感じの子だった。
 頬に散らばるそばかす。セミロングの茶髪に蒼い瞳。日本にいたなら、そこそこの美人として学校でも人気だったろう。
 その子の目尻には涙が浮かんでいて、これからの自分の運命に怯えて震えている。
 競りは進み、80万G付近でその勢いが収まる。
 その値で落とされる、そのように空気が漂い始めた時だった。


「100万だ! ワシが100万出すぞ!」
「おお〜〜〜っと、100万がでました! 100万、100! 他にいませんか!?」


 その破格の値に、周囲も静まり返る。
 奴隷1人に100万というのは大きすぎる値。
 ふと、俺の背後の客から妙な言葉が聞こえてきた。


「おい、アイツってさ。あのドシェール伯爵だろ? とにかく女を犯すのが好きで、飽きたら捨てるとかいう噂の」
「ああ。間違いない。まったく良い噂を聴かない男だ」
「あの子の未来も決まったな」
「ま、哀れだが仕方ないよな、奴隷だし」
「・・・・・・・・・・・・」


 俺はその男の噂を聞き、背筋が怖気だった。
 見ると、女の子もその噂を聴いたことがあるのか、顔色を真っ青にして、ガタガタと震え、涙をボロボロと零していた。
 その姿を見て―――心は決まった。


「200万!」


 選り好みしようとか、胸が大きな子にするとか、美女にするとか、そういった目算だった俺は、そんな考えなどその時にはなかった。
 俺がボタンを破壊する勢いでドガッと叩き、バスケの時の「ショーホクー! ファイッ! オーシ!」というゴリの旦那並の声で叫んだ。
 まさか100万Gから次に出てくるとは思ってなかったのか、司会は呆気に取られた。
 後に知ったことだが、それも当たり前だった。
 まだ一人目。それも15歳といえば仕事も碌に覚えている訳でもない。そして少女ではあるが、美人ではない。
 力仕事も出来ない、特技もない、ただの人間の女の子に200万Gというのは、破格のだったようだ。


「お、お〜〜〜〜〜〜っと! 出たぁ! 200万G! 200万です!」
「ぐぬぬぬ・・・・・・誰だあの小僧は―――っ!」
「落ち着いてください旦那様、ここはお譲りになられてはどうでしょう? まだ一人目なのですから」
「そ、そうだな。あんな小娘、小僧に譲ってやるわ」


 秘書らしき男がデブの醜い変態伯爵に耳打ちしている。どうやら何か助言したようで、伯爵は引き下がった。
 一方で、突然自分を買う相手が変わったことにビックリして、呆然とした目で俺を見つめる女の子。
 泣き濡らした頬を拭わずに見てきた女の子に、俺は手を振ってニッコリと笑う。


「はい! ではbPは98番の席の方に落札します! 受け取りはオークションが終わり次第、引取り所に来てください!」


 そういって、女の子は地下へと消えていった。
 後で合流するに当たって、自分の荷物でも纏めているのだろう。
 俺は悲惨な人生となる運命だった子に一安心し、意識をオークションへ向けた。
 勝負は、まだこれからだ。









「500万!」
「ぬぐぐぐぐぐ・・・・・・またあの小僧!」


 オークションは異様な空気に包まれていた。
 もうオークションは終盤。
 男は労働力を欲しがっている会社の連中に譲った。俺も男なんぞ欲しくない。
 珍しい動物や獣、鳥なども、その辺のコレクター連中に譲った。
 アイテムだっていらないから譲った。
 ただ女の子に関しては―――それも犯罪を度重ねてきた女の子は無視―――初犯で仕方なくやったという女の子も込みで俺は競り合いに加わった。
 女の子は全部で8人いた。
 その内の3人は重犯罪者だったので無視。この3人はどこかの会社を運営しているらしき男が買っていった。
 5人の内の3人は、これまた別の貴族が落札した。人の良さそうな貴族だった理由もあるし、俺の趣味とは真逆だったこともある。
 隣の見知らぬ人物に、落札者の噂を聞いてみて、やはりなかなかの好人物という事だったので、俺は安心して譲った。
 そして残りの2人。
 これに関して、俺は例の変態デブ伯爵、ドシェールと激しい競り合いを繰り広げた。


 一人目:ビビ。年齢18歳と同い年。髪は水色でスタイルも良しで処女。優しい目をしていて、両親に売られて今回に出品された。
 二人目:シズル。年齢22歳。王宮勤めだったが、失敗してしまいクビに。王族の逆鱗に触れ、出品された。ちなみに処女。


 正直、能力的に良いと思った。
 シズルは経験があるということだし、メイド長にすれば良い。ビビやエミィの管理もやってくれそうだ。
 そもそも失敗でクビというのも腹が立つ。誰だって失敗をするのだから仕方ないじゃないか、そう思ったからだ。
 ただ2人とも王宮勤めと親の元で暮らしていた事もあり、いまだに処女。
 2人は見目麗しいこともあり、最大の目玉商品だった。
 ただ、やはりエミィと同様で最悪な未来に怯えていた。
 俺はドシェールと激しい値の言い合いを繰り広げ、ビビを400万Gで競り落とした。
 競り合い中のビビの視線といったら、俺に「助けて」と言わんばかりのウルウル視線を送ってきた。
 そりゃあ、ドシェールに落とされたら自分の未来は閉ざされるのだ。自分の身をあんな醜い男に好き勝手にされるのだ。
 それに比べ、俺は変わった服とはいえ、醜いといえる容姿ではないし、制服姿は僅かでも紳士的に見えるだろう。
 ならば、どちらに落として欲しいかは決まっている。情報が無いとはいえ、俺に決まっている。
 一方で、シズルに関しては競り合いが激化した。
 なかなかドシェールが辞めようとしないのだ。これには執事も止めないことから、本気で取りにきていることが伺える。
 俺の財産はエミィを除けば、残りが2900万G。
 まだいける。
 勘違いでドラゴン退治することになったのは、棚ぼたラッキーだった。まあ・・・・・・死ぬかと思ったけど。


「ワシは600万出すぞ!」
「なら俺は800万!」
「ぬぐぐぐぐぐ・・・・・・900万!」


 もはや周囲は誰もついてきてない。
 どこまで値が跳ね上がるのか、その一点に興味津々のようだ。
 一方で、俺は女の子しか競り落としてない事で、変なあだ名が付けられそうだ。
 まあ、女の子が悲惨な目に合うよりかは、少し俺が我慢して彼女達が幸せになる方が何倍も良い。
 別に正義を気取るつもりもないが(いや、一応勇者だけど)、俺は女好きなんだ。
 あんな豚の変態に取られるのだけは我慢できない。


「・・・・・・では、98番の方、いかがなさいますか?」


 俺が少し考えていたことで、無言となっていたのだろう。
 伯爵は俺にニヤニヤと下衆な笑みを向けてきていて、まさにそれは「勝った」という表情だ。
 シズルは俺がもう払えないと思ったらしく、絶望で項垂れていた。
 そこに俺は、あっけらかんと言い放った。


「あ、1200万」


 残り資産が1300万になるが、まあ、1ヶ月くらいマジメに依頼をこなせばすぐに巻き返せるだろう。
 俺のあっさりと言った言葉に、会場はシーンと静まり返った。
 当たり前だ。
 なぜ、たかが奴隷の1人に、豪邸一件分の値が付こうか。
 今回のオークションは女性に限り、相場の何倍の値が付いていたのだ。
 俺の言葉に伯爵は呆然となった。
 当たり前だろう。いくら伯爵といえども1000万は辛い。俺だってドラゴンを退治してなかったら到底手が出ない金額なのだから。
 俺の値に呆然となった司会だが、すぐに我に返り、こうしてシズルは俺の奴隷として落札されたのだった。


「メイド3人、ゲットだぜ!! ちょっとポケ○ン風!」


 俺はスキップしながら、伯爵にハンッ、と鼻笑いして銀行に行きお金を下ろし、引き取り所へと向かった。
 引き取り所は会場の裏にあり、窓口で今回の落札総額1800万Gを一括で渡した。
 その際、受付の女性が「もしかして、サクラ弧狼のコウイチさんですか!? サインください!!」と言ってきたので、サインした。
 いや・・・・・・英字だけどさ。
 どうやら俺はドラゴンを退治してから、一般人にも少しずつ名が知られてきたらしい。
 ふむ、と少し考え込みながら待っていると、目の前に3人の女性がやってきた。
 女性3人の表情は堅い。
 俺がどんな人間なのか知らないのだから、警戒するのも当然だろう。
 俺はニッコリと笑って彼女たちに挨拶した。


「ども、初めまして。コウイチ・クロサワです。よろしく!」
「えと、あの、エミィです。奴隷って何すればいいか分かんないですけど、よ、よろしくお願いします」
「・・・・・・ビビです。よろしくお願いします。彼女と同じで奴隷ってどうすればいいか分からないけど」
「初めまして、シズルと申します。あの、メイドの経験があります。よろしくお願いしますね」


 ビビは俺に対して他の2人よりも警戒心が強い。
 もちろんエミィもシズルもまだ緊張していて、奴隷として何を言われるのかとビクビクしていた。
 そこでふと俺は首を傾げた。
 何かおかしいのだ。
 ・・・・・・・・・・・・ああ!


「えっと、別に君たちに奴隷になってもらうつもりはないんだけど」
「「「・・・・・・へ?/は?/え?」」」
「いや、実は先週辺りに家を買ってさ。その家のメイド?のような事をしてもらおうと思って参加したんだ」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「まあ、メイドも奴隷のようなものかもしれないけど・・・・・・少なくても君たちが想像しているものとは違うと思うよ?」
「あ、あの、本当ですか?」


 シズルが恐る恐る、といった感じで聴いてきた。
 よほど俺の言葉が有り得ないのだろう。
 俺は「うん」と言って、とりあえず自宅に案内した。










 あれから1ヶ月が経過した。
 自宅に案内した彼女たちは、家の大きさに驚き、また見たことないテニスコートとバスケットコートに興味津々。
 プール付きの家を俺が自分1人で買い取った事に信じられない、という表情をして、とりあえず1人一部屋与えた。
 それだけでもかしこまっていた彼女たち。まあ、奴隷として破滅する運命だったのだから、当然の反応かもしれない。
 メイド長にシズルを就任させ、彼女に家の掃除や管理を全て任せる。
 実質、家とプールの管理だけで、家も7部屋あるとはいえ、大豪邸かと言われれば、そこまででもない。
 だから、毎日の掃除だって昼過ぎには終わったし、その後はプールなどで遊ぶ生活だ。
 奴隷であり、メイドである自分たちにそんなことは過ぎたること、と言い張るシズルとビビに無理矢理プールに入らせたのは楽しかった。
 まあ、エミィはまだ15歳で無邪気だったので、俺が誘えばすんなりと付き合ったものだ。
 テニスとバスケットについて、まったく未知のスポーツだった故に戸惑っていた彼女たち。俺がラケットとボール、バスケットボールとシューズを用意すると、エミィとやってみた。
 だが未知の遊びでも、楽しいものは楽しい。
 すぐにエミィはバスケットもテニスも気に入ったのだ。
 そうなると、自分たちだけ除け者にされたシズルもビビも面白くない。
 競って参加してきて、バスケもテニスも、それぞれ2対2、ダブルスの試合を行えるようになったのだ。


 もちろん俺はギルドの仕事をこなしている。
 毎日毎日、1つか2つ。
 この1ヶ月でおよそ1000万。
 ゆっくりとしたペースで、焦らずにメイドたちとよろしくやっているのだ。
 どうも、最近は何人か俺に指名で依頼の申し込みがあるらしい。
 けれど俺は面倒な依頼は断っている。
 当たり前だ。
 俺は勇者としてこの世界に呼ばれたが、慈善事業をするつもりはないのだから。
 こうしてた生活を送っている。


 朝、俺は当番制で起こしに来るメイドたちの囁きで起きる。
 彼女たちは地獄の運命からあまりにも幸せな生活が送れるようになった俺に、かなり好意を持っているらしい。言われた事はないので、あくまでたぶんだが。
 エミィは優しくゆすって起こす。ビビは爽やか笑顔で元気に起こしてくる。シズルは母性溢れる声色で優しく起こしてくれる。
 彼女たちの服装は、俺がデザインしたメイド服だ。王宮のメイドは質素で作業しやすい服装になっているが、俺はもちろん違う。
 とにかくフリルを付けまくった、ゴスロリ調のデザインだ。
 朝食を取った後は俺は仕事。彼女たちは掃除で始まり、敷地内の整備。今は3人で塀をコツコツと作っているらしい。
 俺が帰ってくると、3人で話し合ってバスケかテニスをする。汗をかいたらプールに入る。
 ちなみに水着はビキニ。
 ペッタンコな胸のエミィ。バランスが取れたCカップの胸のビビ。胸も腰もお尻もボン・キュ・ボンなシズル。
 そんな3人のきわどい水着姿を楽しく拝ませてもらい、少しつかれたら、ビーチチェアーで3人一緒にひっついて昼寝。
 その後は晩御飯を食べて、お風呂へ。
 今日のお風呂の担当はエミィだ。


「ん・・・・・・んんっ・・・・・・ちゅ、ちゅ・・・・・・ちゅくぅ・・・・・・んぅ・・・・・・ちゅばっ」
「ああ・・・・・・エミィ、最高だよ」
「ん・・・・・・ふふ、嬉しいです。ご主人様」


 そう。
 彼女たちは俺に性的な行為することを自ら望んた。
 俺はメイドを手に入れようとしたのも、それをあわよくば、と期待もしていたからだ。
 だから当然、お願いすることにした。
 しかし、15歳の少女に18歳の男が咥えてもらうなんて・・・・・・日本じゃ犯罪だな。


「・・・・・・ちゅる・・・・・・るりゅ・・・・・・ちゅ・・・・・・ゅる」


 小振りな唇が風呂で咥える。
 俺は風呂で身体を伸ばしながら寝そべり、エミィは俺の身体に乗っかり、全身を擦りつけながらフェラ夢中だ。
 小さな胸がこすれる感触も最高だし、視線を前に向ければ、エミィの何も栄えてない恥丘が丸見えだった。
 俺はその献身的なエミィにすっかり欲情し、彼女の身体を抱えて湯に入り、マイサンの狙いを定めて秘境へと突入する。
 巨根はエミィの全く使い慣れてない膣を割って入っていく。膣は愛液でぐちゃぐちゃで、でも幼い故の狭さはぬるぬると締め付ける。
 俺はエミィの悲鳴のような喘ぎを聴き、彼女を抱きしめながらガンガン動く。


「あ、ああ・・・んんぅ・・・ひぃあっ!」

 ――ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ――

「ひひぃん・・・ああっ! あああ! はぁぁん!」

 ――ぐちゅ、ずちゅ、ぐちょ――

「あぁ――っ! ご、ごしゅじんっ、ごしゅじんさまぁ!」

「エミィ――っ!」

「あ、あ、あ、あああああ!、ああ!、あああん!」

「で、出る―――!」

「あ、ああ、あああっ! んぁぁぁあああああああああああああ!」


 弾ける快感。
 尿道を駆け上ってきた白濁は、エミィの膣奥、子宮にびゅくびゅくと注がれた。
 一滴たりとも逃さないとでも言いたげな膣壁は、貪欲にマイサンを奥へと引きずり込もうとする。
 亀頭に当たる弾力がある子宮のようなものも、ピクピクと動いて擦れて気持ちいい。
 たっぷりと膣で出した後は2人でゆっくりとひっついて風呂で温まった。


 風呂から出た後は、エミィを連れて自室に入り、本日はエミィを可愛がることに決めたのだった。
 彼女を布団に押し倒し、俺はゆっくりと上着を脱ぐ。
 シズルとビビは明日にお願いすることにし、俺は彼女に襲い掛かったのだった。






2008/11/30