「ここは・・・・・・・・・?」
「気づいたみたいだね」
「・・・・・・・・・シンク!? お前がやったのか!? あの強制転移!」
「違う。僕も気づいたらここにいた。いきなり空から降ってきた訳の分からない光の所為でね」
「そうか・・・・・・お前も」
「まあ、僕としては助かったけどね。栞たちの包囲網から逃げ出せた訳だし」
心底助かった、頭が痛い、という仕草で溜め息を吐くシンク。
「?」
「気にしないでいいよ。で、どうする?」
「ああ、とりあえず状況の把握を――――」
『――――――――お待たせしました』
「誰だ!? ・・・・・・って、あんたは―――――!?」
「なっ!? な、なんでアンタがここにいる!?」
「「―――――ユリア・ジュレ!!」」
第41章 優しさ故に
ルークとシンク、2人が振り返った先にいたのは、あの『ユリア・ジュレ』だった。
2人が佇む真っ白な世界。
上下左右、前方後方すべてが白く、どこまでも無限に広がる空間。
シンクは最後の戦いの時に着ていた戦闘服を着ていて、腕には麻帆良滞在を条件に受け入れた力を10分の1に無理やり押さえ込まれる抑制リングがある。
彼の従者たち――栞たちに学園祭で引き摺り回されていたシンクは若干、いやかなりの疲労を表情に滲ませていたが、背後の突然感じた気配に振り返り、その表情は驚愕に染まっていた。
ルークも先ほど遭遇した人物が、こんなにも早くに接触してきたことに戸惑いを隠せない。
そして、舞い降りた女性―――ユリア・ジュレは、天女の羽衣のようなスカーフを翻し、優雅に微笑んだ。
「改めまして――――お初にお目にかかりますね。私の名はユリア・ジュレ。オールドラントの惑星予言を詠んだ者です。貴方達が知識として知っている者で、間違いありません」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
シンクの瞳は、戸惑いの色と、そして憎悪の炎が強い。
目の前の女性を殺してやりたいと、彼の表情から想いが迸る。
初めて会う人物だが、一目で分かるその異常性。感覚。
オールドラントの運命を詠んだ人物であり、そのスコアをヴァンが知ったことにより、シンクは生まれた。
そもそも惑星預言などをユリア・ジュレが見つけなければ、残さなければ、レプリカ騒動も無く自分は無意味に生まれてくることなど無かった。
だから、全ての元凶。
ルークにとっては微妙な立場の人。
この人物の所為でヴァンデスデルカ・ムスト・フェンデは怒り狂い、世界に喧嘩を売り、大勢の人が死ぬ結果となった。
だがこの人がいなければ世界は滅んでいたし、己にとって大切な人物であるティア・グランツの祖先でもあるのだ。
「突然貴方達をここへ招いた事、お詫びいたします」
「あ、ああ」
「・・・・・・・・・フン」
「回りくどいことは言いません。まず、私がここへ貴方達を招待した理由を述べさせた頂きます」
ユリアは目を伏せ、一旦佇まいを直す。
白いスカーフがふわりと翻る。
ルークとシンクは目を細め、ユリアへ向ける。
ゴクリと、唾を飲む音が響いた。
「――――――私と同盟を組みませんか?」
「同盟?」
「・・・・・・・・・・・・」
「はい。別に手を貸して欲しいという訳でもありません。私がこれから行う事に対して、妨害せずにただ静観してくれればいいのです」
シンクはその言葉に鼻笑いして、一笑に伏す。
「話にならないね。あんたのその『行う事』って何か教えてもらわないと」
「・・・・・・そうだな。シンクの言うとおり―――ユリアさん、貴方の目的を教えてくれ」
そう言ったが、分かっていたのだろう。ルークも。そしてシンクも。
場の空気。長年の戦闘者としての勘。
そして何よりも・・・・・・・・・・・・ユリア・ジュレによって少なからず未来をめちゃくちゃにされた被害者として。
ただそれを認めたくなかっただけなのだ。
「そうですね。では私がこれから行う事を端的に申し上げましょう」
ユリアは瞳を開き、その優しい眼で見詰めてくる。
その瞳、その優しい声色から紡がれた次の言葉は、ソレとは全く真逆の言葉だった。
「―――――私、全ての善であり始祖、造物主である神が決定しました。魔法世界・旧世界の全ての人間を無に帰す事を」
「は? 神? 何それ、笑えないんだけど。頭イカれたんじゃない?」
「・・・・・・・・・・・・」
「――――だから、魔法世界を襲ったのです。未だ人は存命ですが、治安悪化に伴い衰退し、そこに最後の攻撃を加えます。しかしその前にこちらの世界へ逃げられては意味がない。故に、すぐにでもコチラの世界を滅ぼすことになりました」
「・・・・・・・・・・・・」
「別に人々がどうなろうと知ったことではありません。神にとっては些細なこと。また造ればいいのですから。ただし、貴方たちのように『突然変異』のごとく『神と同質の力』を保有した貴方達―――第七譜術士の貴方達は保護します」
「・・・・・・・・・なぜだ?」
ルークの眼が強い眼光を放つ。シンクにとっても洒落にならない話である。彼はオールドラントでは世界に戦いを挑んだのだから。
「神の気まぐれです。もちろん、貴方達が保護して欲しい人物がいればその者たちは除外しましょう」
「・・・・・・・・・・・・」
「ここで一つ、貴方に真実を明かしましょう。オールドラントにて消滅の危機にあった貴方達をこの世界に受け入れさせたのは、この私、なんですよ。ああ、ティア・グランツを受け入れさせたのも、この私。貴方とアッシュの第七音素の衝突の力を利用させていもらいました。ここまで言えば分かるでしょうが、イオン・ダアトも同じですね」
「なん・・・・・・だと・・・・・・?」
「!!」
「別にそれで恩を着せようという訳ではありません。ただ知っていて貰いたいのです。私の、貴方たちへの想いを」
「――――っ」
「もちろん、こちらの世界での第七譜術士にあたる『神楽坂明日菜』も助けましょう。どうでしょう。悪い話ではないと思いますが」
ユリアの目は逸れない。
「・・・・・・魔法世界の人物で、『本当の人間』はメガロメセンブリアだけだ。本当に神がいるのなら、他の『作り物』の人間など、一瞬で消せるはずだ」
(・・・・・・そういえば、他の魔法使いはレプリカだったな)
ルークは詠春から聞いた事実を思い出した。彼がルークを匿ったきっかけは、異世界の『作り物』の人間だったからだ。
「なのに、なぜゲームでもするかのようにバルバトス・ゲーティアを送り込み、順番に滅ぼしたりしたんだ? そんなの手間がかかりすぎてスマートじゃない」
「・・・・・・・・・・・・」
「答えはなし、か」
「構築も消去も。創造も破壊も、神ならば片手間もかからない。ただの人間ではその力に抗う方法などなく、神の慈悲によって幸にも不幸にもなる。ですが知っていますか? 幸と不幸。それは人にとては真逆のベクトルの意味を持つ言葉であっても、神にとっては同じ意味でしかないんですよ」
「幸と不幸が?」
「はぁ? 何言ってんのアンタ。まったく意味が違うじゃないか」
「一緒なんですよ。だからこそ、神はその行為に何も感じない。全ては神の慈悲。慈悲によって人々は真の意味で救われる。今回の地球と魔法世界を滅ぼす決定も、数千年も前から神がこの二つの世界を見続けた結果の答えなのです」
「・・・・・・・・・・・・」
2人は何も言えない。
一般人であるのなら、何て傲慢な、人の運命は己自身が決める、などと叫んだだろう。
だが彼らは言えなかった。星という過去も未来にも繋がっている巨大な意思、それは正に神と同じであり、その意思によって翻弄された彼らの激動の人生。否定などできない。できるはずがなかった。
「明後日、総攻撃に入ります。麻帆良学園上空に召還される神の軍勢は世界中に散らばり、この地球上を無に帰すでしょう。どこへ逃げても同じです。どれだけの策を講じようが神の目からは逃れられません。一時の怨嗟と炎がこの地球を覆うことになります」
ユリアの口から零れ落ちる言葉。正に信託であった。
「その後、楽園が築かれます。貴方達が協力して頂ければ、その間はこの空間に避難していてもらいます。日数は2日程度でしょうか」
「2日・・・・・・」
人類を完全に抹殺するのに、2日もかからないという事場に、ルークもシンクも絶句する。どれだけ圧倒的な力を持っていようが全てを殺すことなど不可能だ。だがそれをいとも簡単に口するユリアからは、片手間で行える児戯とでも置き換えれそうに聞こえた。
「話はこれくらいで・・・・・・いかがでしょう?」
ユリアの再度の問いかけに、シンクとルークは沈黙する。
頭をガリガリと掻いて改めてルークはユリアを見詰めた。
実に――――――――ティアに似ている。
外見だけなら、間違いなくティアの祖先、もしくは関係者だと見える。
そしてその会話。
真実を述べているのだろうが、誠ではない、ような気がした。
なによりも。
「ユリアさん・・・・・・あんた、さっきから神がどうのと、まるであんた自身がそう決めたかのように言っているが、別に神がいるかのような口ぶりでもあった」
「・・・・・・・・・・・・」
「そう。まるで・・・・・・あんたの本心は別にあって、だけどそう動かねばならない、かのような」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・たしかに、ね」
「ああ。だから・・・・・・計画だとか、行動だとか、そんなのはどうでもいい。俺が聞きたいのはあんた自身がどう思っているのかなんだ」
ルークはユリアに向かってそう言い放つ。
ユリアはその言葉に微かに視線を伏せる。言葉を選ぶかのように、僅かに逡巡してその透き通った瞳で紡ぐ。
「流石ですね・・・・・・ルーク」
「・・・・・・」
「ですがそれを述べるつもりはありません。神である私の決定は絶対であり、人類の抹殺は優先事項です」
「だから! 人類の抹殺をあんたが望むのか!? あんたはオールドラントの崩壊を阻止して欲しかったはずだ! だから惑星預言を残し、未来へと繋いだはずだろう! それなのにどうして!?」
そう。それが一番おかしなことだった。
ユリア・ジュレは、過去の功績を鑑みると、人間を愛した人であるはずだ。
そして何よりも。
ローレライは、ユリアに対して万感の想いを抱えていた気がした。そこまでローレライが想う人物がこんなことをする訳ないと、ルークは思ったのだ。
「・・・・・・誰もが、刻が経てば変わります」
「それはっ・・・・・・」
「ちょっと待ってくれ」
僅かに鎮痛な表情を浮かべたユリアに何かを言おうとしたルークに、待ったを掛けたのがシンクであった。
「僕は完全なる世界の事情を知っている」
「? シンク、何を?」
「いいかい、ルーク・フォン・ファブレ。フェイトには『造物主の掟』と呼ばれる、魔法世界のレプリカ住人を消し去る、第七音素を操作するアイテムがあったんだ」
「第七音素を!? バカな、有り得ない!」
「そう。有り得ない。だが奴はそれを持っていた。始まりの魔法使いと呼ばれる、ナギ・スプリングフィールドが倒した奴によって齎された」
「そんな・・・・・・」
「大事なのはそこじゃない。つまり、ソレを渡したのは第七譜術士であり、そいつはアンタやアッシュ、そこのユリア・ジュレのように、単独で超振動を起こせる人物だという事だ」
「!」
「アンタの固有振動数は、ローレライと同じ。つまりあんたの身は神と同じと言っても差し支えはないだろう。そこに矛盾は生じるんだ」
そうだ。
一連の魔法世界の壊滅事件や、フェイトたち一味を襲撃し、フェイトを葬ったのが目の前にいるユリア・ジュレによるものだとしたら、フェイトたちがソレを持っているのはおかしい。
「あんたが大昔から魔法世界を管理していたというなら、まだ分かる。だけどそれなら『造物主の掟』なんてものをフェイトたちに使わせるはずがないんだ。神の力を持つ鍵を、そもそも殲滅対象に持たせておく必要性なんかないんだからね」
「・・・・・・つまり、それは」
「ああ。
――――――あんたは神ではなく、神に似て非なる存在。
――――――そしてあんたには、あんたと似たような存在がもう1人いるんだ。」
シンクはビシっと指を差し、対峙するユリアに言い放った。
「そしてその1人が、“始まりの魔法使い”に『造物主の掟』を与えた。間違いなく、そいつも第七譜術士だ」
「だけど、それでもこうやって俺達に協力を要請するのなら、そいつとは完全に敵対はしていないということだろう。どちらかというと目的は同じで別個に動いているという感じだけど」
ルークの言葉にシンクも同意する。
ここで問題なのは、ルークもシンクも他人の為に命を懸けるという行為に使命感などない。彼らはマギステル・マギなどではないのだ。
どちらかと言えば、ルークは人助けは義務で行ってきた。
それが、犠牲になったレプリカたちへの贖罪として、殺害してしまった数万人もの人々への贖罪だとして。
もちろん、自分の罪が予め組まれていた予定だったとは踏まえている。それがキムラスカとダアトの上層部の狙いだったとも。
だがそれでも、自分が殺めたことに違いは無い。
そして自分は世界を救ったことで、それを帳消しにしたとも思っていない。
自分が大切に思う少女たちが、自分達だけが助かるのを良しとするとは思えない。
彼女達にだって家族がいて親戚がいて、クラスメイトがいて、友達がいるのだ。
――――だから。
「すまない、ユリア・ジュレ。
あんたの狙いが何なのか、それも分からない。知らない。
だけど、俺はあんたと同盟は組めない」
シンクにとってもまた違った。
シンクを変えたとある女性は、どんなに酷い境遇だろうともこの世を愛していた。この世界が好きだと言っていた。
そう言いながら、バカにするシンクへと己が命をもって愛を証明し、死んで逝ったのだ。
彼女は裏切れない。それが今の自分が持つ、唯一無二の感情であり、想いなのだから。
「僕も同じだね。まあ、僕も仮にも導師候補だった身だ。第七譜術士として、全力で抵抗するよ」
軽口を叩きつつ肩を竦める。
両者は自然と、ルークとシンクが並びあい、相対するようにユリアになる。
辺り一面が白き世界。
心なしか、霧のような白いモヤが濃くなってきたような気がする。
ユリア・ジュレはルークの言葉で顔を俯かせ、何を考えているのか、窺い知ることができない。
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
自分達が迂闊であることも理解している。
神のごとき力を持っているユリア・ジュレなら、自分達は間違いなく負ける。
――――いや。
即座に、神と同質の力である“第2超振動”を展開準備する。
「・・・・・・・・・か?」
「「?」」
僅かに掠れる声。
(なんか、声が震えてないか・・・・・・・・・・・・?)
聞き間違い、のような気もする。
「・・・・・・・・・らぎるのですか?」
「―――――え?」
その声が聞こえたのか、ルークは凍りつく。
腕に纏っているスカーフが翻り、白い雪のような肌の腕を晒し、その手が眼前へと翳される。
「あなたも、私を裏切るのですか?」
「あなたまで、私を裏切るのですか? 私が愛したローレライと同じ貴方まで!」
突然の豹変。
けれど耳を塞ぎたくなる慟哭に、思わず目を見張ってしまう。
ユリアの手、その親指と中指が重なり、そしてパチンと弾いた。
「―――――やばい! よけろ―――――!!」
「!!」
真上から落ちる、その刃。
それは、紛れも無く――――――――――神の怒り。
「――――――――エターナル・ファイナリティー」
神との決裂の―――――瞬間。
「では、確かにどこかへ連れ去られたと?」
「ああ。確かに、私の目の前から居なくなった。あれは跳躍でもなければ移動でもない。境界から外された、という表現が適切なような・・・・・・いや、訳の分からないことを言ってるな」
「いえ、情報ありがとうございますです」
ただならぬ気配に勘付いた夕映は、慌てて現場へと急行した。
その場にいたのは青山素子と手品と解釈した騒ぐ一般人。夕映の後ろにはのどかとハルナがいる。
素子の言葉を選ぶ表現にハルナは訳が分からず眉を顰めるが、夕映はそれだけで何があったかを把握した。
両者の軽い自己紹介の後、お互いに関係を軽く説明。そして事態の説明に移って、情報を収集。
夕映は携帯を閉じた。
「今、学園長に確認をとりました。同時刻にもう一箇所で同じ事が起こったようです」
「誰だ?」
「シンク・テルメス。ルークの・・・・・・昔馴染みの方で、今現在、麻帆良に滞在している20歳の男性です。ご家族の方もいますが、どうやらいなくなったのは彼だけのようです」
「なるほど。シンク・テルメス・・・・・・か」
声に出さずに、烈風の、と言外に含める。
夕映はコクリと頷き、素子は眉を顰めて椅子に深く座りなおし、紅茶を一口飲んだ。
「あ、あの!」
「ん? ああ、後ろの子は綾瀬さん、君の友人か?」
「はいです。のどか、どうしたのですか?」
「あの、ルーク君は大丈夫なんでしょうか!?」
のどかの大きな声に、それもドモらずにハッキリとした口調に、ハルナも夕映も目を見張り驚く。
素子も少し驚きながら、それに答える。
「さて・・・・・・まだ分からんな」
「そんな・・・・・・っ」
連れ去られた、という事態にのどかの瞳にはジワりと涙が溜まる。
そんな彼女の様子に、素子も夕映も目を細める。
「大丈夫・・・・・・とは言えないけど、事態が分かり次第、貴方にも連絡すると約束しよう」
素子の真摯な瞳と言葉に、のどかは頷くことしかできなかった。
ハルナも最初は下種な勘繰りをしていたが、只ならぬ事態にそれを辞め、様子を見守っている。
素子は手元にあった白木の『棒』を手に席を立つ。
「行くですか?」
「ああ。まずは学園長のところへ。そして急いで同居人を呼び戻すつもりだ」
「私も行きます! のどかとハルナは、学園祭を楽しんでくださいです」
「ゆ、ゆえ、私も―――――」
「じゃ、急ぐです、素子さん」
「ああ。急ごう」
素子と夕映はそう言って、あっという間に人々の喧騒の中に消えていく。
のどかが発した言葉も、そして手も、虚しく虚空を彷徨う。
「のどか・・・・・・あんた・・・・・・」
ハルナは目を見開き、そして自分の予想がまるで外れていた事に驚く。
今ので、分かってしまった。
「あたし・・・・・・・・・は・・・・・・」
分かってしまった。
だが、それは―――――裏切りだ。
あとがき
世界への介入のネタバレ。
そしてここまで書けば、黒幕にもおおよその見当がつくのではないでしょうか。いえ、ネレイドではないですよw
シンクの過去、ユリアについても時期に明かされます。
つづく